IE7 が死んだらできるいくつかのこと( caniuse.com から見繕っただけ)
IE6 への対応が一段落した昨今、 IE7 もいよいよ事実上市場から姿を消す日が近づいてきたようです。flickr が今年以降リリースする新機能にて IE7 をサポートしないことを表明しました。私の勤務先でも、今ものすごい勢いで IE7 のシェアが低下しており、今年の夏から冬にかけて、今の IE6 と同じくらいのシェアになるかもしれない勢いです。
というわけで、 IE の最低動作保証バージョンが 7 から 8 になったら何ができるようになるのか、僕らの caniuse.com を見てざっと洗い出してみましたのでご参照ください。
CSS
- inline-block
- display:inline-block が使えます。IE 6/7 では "display:inline; zoom:1;" で代用していたと思います。
- Table Display
- display:table 、 display:table-row 、 display:table-cell のやつらです。これでやっと CSS のみによるテーブルレイアウトが可能になります。ごく個人的な意見ですが、私は現状ではグリッドでレイアウトされたデザインを HTML/CSS に落とすのにテーブルレイアウトは最善だと考えています(あるいは display:inline-box を横に並べるか、ですね)。 rowspan と colspan が無いので古来の HTML テーブルレイアウトみたいな職人的なことはできません。
- Generated Content
- :before と :after 、それにその中で content が使えます。
- focus
- :focus です。
- box-sizing
- content-box と border-box が指定できます。幅を % でやったりするときに猛烈に使いたい時があるはずです。
- CSS Counter
- cunter-increment: と counter-reset: 使えます。
JavaScript
- ネイティブ JSON オブジェクト
- JSON.stringify() 、 JSON.parse()
- Web Storage
- localStorage 、 sessionStorage
- Hashchange イベント
- onhashchange !
- postMessage
- frame/iframe のみですが、やっと!
- querySelector
- 来ました! querySelector と querySelectorAll 。これさえあれば、 jQuery などが無い環境でも裸の JavaScript で小さいユーティリティ書くには十分です。
- data URI
- 画像と link された CSS にしか使えませんが、それくらいにしか使わないでしょう。これは大規模サイトだとかなり使える局面が。
- XHR2
- とはいえ XDomainRequest ですが、クロスドメイン行けるように。
結論
結構、 IE8 はできる子だと思います。